
1957年8月3日、フランスのモントルー生まれ。パリ音楽院でサクソフォンと室内楽の1等賞を取りました。現在はギャルド・レピュブリケーヌ・オーケストラ(吹奏楽団を含む)のソリストであり、コロンヌ管弦楽団のソリストでもあります。一方、4uatreの主催者でもあり、現代作曲家とも親交があり、レパートリの開拓にも意欲的です。
下記にご紹介したアルバムのほか、エスケッシュの作品集にも1曲参加しています。ソプラノ・サクソフォンは Selmer Super Action Serie III を使ってるということです。

サクソフォンとヴィブラフォンでサティを演奏してしまおうという、大胆不敵な企画。正直なところ、キツネにつままれたような演奏で、ちょっと居心地の悪い気がしました。しかし、妙に涼しい響きは、もしかしたらサティの本質を突いているのかもしれません(本当か?)。ちなみに日本語タイトルは私が訳したので、間違ってるかもしれません。ご指摘ください。
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実は、グラズノフの協奏曲の演奏で、目下一番気に入っているのがこのアルバムです。オーケストラの響きがあまり厚くない分、サクソフォンが力まずに素直な音楽運びをしています。音色もフランス・スタイルながらもヴィヴラートをかけすぎずに好感が持てます。アリアのオケ伴奏版の録音はこのCDしか持っていませんが、伴奏の冒頭の刻みの弦楽器がいい雰囲気で、BGMにもいいでしょう。そしてファウストの変幻自在なリズムが、このアルバム最大の聴きドコロ。バラグリオリはこの曲を4uatreでも演奏していますが、これもまた違った雰囲気に仕上がっていて楽しめます。かなりオススメ。
オススメ度:
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どの曲も初めて聞く曲ばかりですが、どの曲もサクソフォンのオリジナル曲として魅力ある出来に驚きました。各作曲家とバラグリオリの親密な関係の上に作曲されたから、なのでしょうね。中でもタンゴに基づいた8つの小品とアルゼンチンの喚起は、ともするとエスニックなリズム面ばかり強調されがちな南米のイディオムが無理なく音色に融合して、サクソフォンの適応力の広さを感じさせます。残念なのは、私の買ったCDが不良らしく、最後の曲にプレスミスと思われるノイズが入ってること。けっこういい気分に浸ってるところなだけに、かなり耳障りです。
オススメ度:
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今度は、無伴奏によるソロアルバム。コンテンポラリな作品ばかりですが、(多分)特殊奏法などを用いず現実をけして超越しないこれらの曲を、最後まで飽きずに聴くことができたのは、バラグリオリの確実な技術に裏打ちされた音色の美しさによるところが大きいと思います。もちろん、聴きこめばそこには曲の、または演奏の新しい発見がいくつもあり、また飽きません。それぞれの曲についての解説が一切ないのが残念ですが、バラグリオリの精力的な活動を垣間見ることのできるアルバムと位置付けることが出きるでしょう。
オススメ度:
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デクリュクといえばソナタが比較的有名ですが、マルセル・ミュールに捧げられた8つのフランスの歌、フランソワ・コンベル、アメリカのルディ・ヴィードーフ、ジャズ奏者カミーユ・ソヴァージュに捧げられた曲など、サクソフォンのための曲を数多く書いていているんですね。それらをひとまとめに聴くことができるアルバムです。なるほど、曲は(女流作曲家のせいか?)古典的なたたずまいを感じる上品で美しいメロディラインが印象的です。タイトルからおわかりのとおり、ジャズの影響を感じる曲もありますが、あくまでその影響は上品。バラグリオリの演奏は曲の雰囲気は捉えているのですが、やや大雑把に感じます。曲のもっている繊細で多彩な表情が感じられればよかったのですが、、、アンコール向きの曲が多く、日本でもデクリュクの(ソナタ以外の曲の)演奏機会が増えればいいな、と思いました。
うう、こんなところでバラグリオリ氏の名前を見ることになろうとは。予想外なところだっただけに、かなり驚きました。
熊本在住でご活躍されている、吉田ミカさんのこのアルバムは、マリンバとエレキボード、そしてイングリッシュホルンという意表をついた組み合わせのMITSUEという素敵な曲から始まります。題名のMITSUEは人の名前ではなく、インディアンの言葉で「出会い」を意味するそうで、なるほど、まったく構造の違う3つの楽器が、どことなくアルカイックな雰囲気をもつこの曲を通して一つの世界に出会った喜びが感じられて、聴いている私まで嬉しくなってしまいます。熊本民謡は、あんたがたどこさ、五木の子守歌など馴染みの深いメロディを、NHKなどにたくさんの曲を提供している丸山和範氏のすてきな編曲がいっそう印象深いものにしています。わが息子、あんたがたどこさ、と聴いて踊ってました(笑)。ビートルズのナンバーヘルター・スケルターでは、曲の持つエネルギーが演奏を通じてはっきり伝わってきます。白眉はライヒのヴァーモント・カウンター・ポイントでしょう。ポキポキといった感じの響きが重なっていくこの演奏を聴いて、オリジナルがフルートのための作品だということはすっかり頭から抜け落ちてしまいました。吉田さんの編曲がライヒにも認められ、出版もされているとか。。なるほど納得です。
さて、バラグリオリの参加しているディヴェルティメントですが、これまでに聴いたことがない不思議な演奏スタイル。バラグリオリは肩の力が入っているような入っていないような、真面目なのか不真面目なのかよくわからないのだけど(失礼!)、親しみやすさは失っていません演奏している二人の微妙な温度差が逆説的に曲の立体感を生み出し、楽しんでいるように聴こえました。
どの演奏からもマリンバの魅力が優しく伝わってくる、素敵なアルバムです。