Sigurd Manfred RASCHÉR
1907年5月15日、ドイツに生まれました。シュトゥットゥガルト音楽学校を卒業し、1930年からベルリンに移り、翌年ルソルフ・スタイナーのクラスで学びます。1933年にはコペンハーゲンの王立デンマーク音楽アカデミーに教授として招かれます。同年マルメ音楽大学にも招かれますが、1934年には グラズノフ に有名な協奏曲を、翌1935年には イベール にこれまた有名な小協奏曲を委嘱したり(実際にはミュールが初演。ミュールが勝手に初演を行なったという説と、ラッシャーが演奏できなかったからという説と、どちらがホント?)を始め、コーツ、ラーションらから協奏曲を献呈されるなど、レパートリの開拓に励みます。また、ベルリン・フィル(このとき、指揮者はクリュイタンスで、イベールを演奏したそうです)、ロイヤル・フィル、BBC交響楽団、アムステルダム・コンセルトヘルボウなど数々のオケのソリストとして客演を行ないました。1939年にアメリカに移住、以来アメリカで活動を続け、1969年にはラッシャーSQを結成したり、ラッシャーSEを組んだり、とユニークな活動を展開しましたが、2000年に亡くなりました。
主なアルバム
「Erland von KOCH Saxophone Concerto」
Phono Suecia PSCD 55
1969/2/7-9 Herkulessal, Munich [b,c]
1982/1/4 Berwald Hall, Stockholm [e]
1991/3/25-26 Berwald Hall, Stockholm [a,d]
- 北欧綺想曲 (ファン・コック)
- スカンディナヴィア舞曲 (ファン・コック)
- サクソフォン協奏曲 (ファン・コック)
Sigurd RASCHÉR (saxophone)
- スウェーデン・ダンス・ラプソディ (ファン・コック)
- ヴァイオリンとピアノのための「キャラクター」 (ファン・コック)
Stig WESTERBERG 指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 [b,c]
Stig WESTERBERG 指揮 スウェーデン国立放送局管弦楽団 [a,d]
Andreas RÖHN (vn) / Kerstin HINDART (piano) [e]
スウェーデンを代表する作曲家の一人、エルランド・フォン・コックの作品集から。サクソフォン協奏曲のソロをラッシャーが担当しています。演奏はソロ・オケともにがんばってるんですが、曲がいまひとつ印象に薄いのが残念。このアルバムでは冒頭の北欧綺想曲が素敵。躍動的な、でも清潔感のある舞曲が、すがすがしく演奏されます。スウェーデン・ダンス・ラプソディも好演です。
Phono SuesiaのこのCDの紹介はこちら(英語、音源試聴可)
「FRENCH MASTERPIECES -Bernstein Century-」
Sony Classical SMK 60695
1965/2/16 Manhattan Center, N.Y.[a]
1962/10/31 Avery Fisher Hall, N.Y.[b-d]
1961/10/16 Manhattan Center, N.Y.[e]
1951/3/30 ManhattanCenter, N.Y.[f] MONORAL
1950/3/13 ManhattanCenter, N.Y.[g] MONORAL
- 魔法使いの弟子 (デュカ)
- 交響的素描「ラグビー」 (オネゲル)
- 夏の牧歌 (オネゲル)
- 交響的素描「パシフィック231」 (オネゲル)
- ラプソディ (ドビュッシー)
Sigurd RASCHÉR (saxophone)
- 世界の創造 (ミヨー)
- 歌曲集「シェヘラザード」 (ラヴェル)
Jennie TOUREL (Mezo Soprano)
Leonard BERNSTEIN 指揮
ニューヨーク・フィルハーモニク [a-e]
コロンビア室内楽団 [f]
コロンビア交響楽団 [g]
ラッシャーがソリストとしてクレジットされているアルバムをもう一枚。バーンスタインの指揮で、ドビュッシーを吹いています。心なしか、他の録音より音色が太いような気がしますが、気のせいでしょうか。どの曲もバーンスタインの色が濃くて、フレンチフレンチした演奏を期待するとはぐらかされると思いますが、中では魔法使いの弟子がとてもわかりやすい描写音楽に聴こえて楽しめました。世界の創造は、後にフランス国立放送局管弦楽団と組んだ録音もありますが、こちらはモノラルです。